マルチビームソナー(MBES : Multi Beam Echo Sounder)
水底の地形を三次元的に計測するための超音波ソナーです。
近年3Dデータの需要が本格的に増えてきました、そのため当社では水底地形を計測するマルチビームソナーを導入しました。
地形測量、水深計測、構造物現況調査、ダム湖地形測量、港湾構造物の劣化調査、ICTなど様々なシーンで活躍します。
マルチビームソナーをH-dortボートに搭載し観測を行うことで都度のオフセット計測やパッチテストを行う必要がなくなり 現地到着後3人がかりで30分程度で計測を開始することが可能です。
マルチビームソナーがボートの重心近くに取り付けられるため動揺誤差が少なくなります。
※H-dortボート:i-construction対応のSeabatシリーズ搭載型に改造したボートのこと。
船の横方向に扇状のビームを発射し、面的に詳細な地形計測ができ高精度な等深浅図の提供が可能です。
【マルチビームソナー】スペック
▷SeaBatT20
■周波数:190-420Khz
■スワス角:140度(等間隔発信)165度(等角度発信)
■直下最大レンジ:300m 575m
■レンジ解像度:0.6度
■ビーム幅:1×1(400kHz)2×2(200kHz)
■ビーム数:1024本 ■発射間隔:50Hz
■フットプリント対応水深:57m
流れが緩やかな河川や穏やかな海岸付近であれば測量船を使うことなく簡易なボートで観測が出来、喫水が40センチ程度でも船底が水底に接触しにくく計測が容易かつ安全に行うことが出来ます。